ギター放浪記(ワールド)リニューアル!!

還暦オヤジの海外での飛入りセッション体験やら ギター、エフェクター等の試し弾きなんぞをテーマにしたブログです。

音は最悪!質感ゼロ。 普通だったら絶対に買わないギターをわざわざ探し出して買った理由。


ピックアップ交換で韓国製チープギターが大化け!

これはSpearという韓国のメーカーで製造がインドネシアのギターです。
デフォルトの状態ではタイトル通りのギターでした。
チャチでオマケに軽いので、持った感じが何か子供のおもちゃのような感じしました。これ、新品で5万円でした。5万出すならフェンジャパの中古で結構良いのがあります。普通なら絶対に買わないです。
では何故買ったかというと、このような事がありました。

 某セッションでのこと。
女性参加者の方がピンクの派手なギターをお持ちでした。
私は滅多に他人のギターを弾かせてもらうことはないのですが、
なぜかセミホロウが気になって弾かせてもらったところ、おお、これはなんだ!ぶ太くて粘る私の大好物な音じゃないですかぁ。その時の私のギターは66年のSG。
腐ってもギブソンのビンテージ、出音にはかなり自信あるやつでした。

当然同じ環境で引き比べる形になったんですけど、結論から言うと何と、SGより正体不明のそのギターの方がより好みの音という衝撃的な結末にあいなったのでございます。(この後一生手放さないと思っていたそのSG手放しましました)

聞けば、韓国製の安ギター、単に色を気に入って買ったそうです。とにかく極端にピンクが好きらしく、ピンクのギターはそんなにないですからね。ピックアップを含め(ダンカンに)ボッド、ペグまでほぼ総取っ替えに近いことをしたということでした。

なるほど。

 それ以来どうしてもそのギターが(音が)忘れられず、ネットで探し実際にお店に出向き試奏しました。

予想とおり、べちゃっとした安い音でとてもデフォでは使える音ではありません。但し、唯一可能性を感じたのは独特の粘りがあったことです。
セッションで弾かせてもらった同じメーカー同じ型のギターとはいえ、個体差は当然あるだろうし、手を入れたとしてあのような良い音がするかどうかは分からない。5万円プラスにダンカンのピックアップを買って交換までする価値があるのだろうか?
しばし考えました。そして気が付きました。
あ!買わなくてもダンカンあるじゃん、手持ちのこれまた正体不明の怪しい335に載せ替えたやつが!これを使えば良いのだ!!
というわけで、購入することにしました。

そして、私もピックアップを始め、テールピース、ピックガード、ペグ、他と取り替えました。
果たして結果はどうだったかというと期待通りめっちゃ好きなぶっ太くて粘る大好き音を出すギターに化けました。

 このょうに、ピックアップ交換でチープなギターが大化けしたケースを何度か経験してます。

知人から1万円で買ったフェンジャパのテレキャスターと正体不明の国産の335です。あと、チープギターではないですが、今メインで使ってるバッカスストラトもそうです。※バッカスのハイエンドモデル。

但し、やみくもに変えても良い結果になるとは限らず、良い結果が出たこれのギターに共通するのは基本的に鳴りは良かったということです。
今回取り上げたSpearは上の3本とはちょっと分けないといけませんね。
セミホローなので鳴るっちゃぁ鳴るんですが、実際に交換された出音を聴いていなければ、交換による期待値もないでしょうし、そもそも入手してませんしね。これは特殊ケースですね。コストカットされたピックアップでは、ピッキングのニュアンスが伝わらなかったり、元気がなかったり、ベチョっとした音だったり、このような残念な出音になってしまいます。これらがピックアップ交換により改善されて元々鳴りが良い利点をスポイルする部分がなくなり良いギターに化けるというわけです。

 チープギターは作りも粗かったりしますが、私の持論では出音に影響はないと思います。ただねぇ、持つ喜びがないんですよね、手に持った質感が感じられないと。
今回取り上げたSpearは特にそうです。ネックのオモチャ感がハンパないです。
フェフェンジャパのテレはそれほど粗くはないと思うのですがやっぱり感じられないですよね。精神的なものですかね、、。

良いギターはネックのなんというか目がギュッと詰まった感じというか、スカスカ感がない感じがします。ボディは軽くてもネックは重いです。

というわけで中古のフェンジャパとかスクワイヤーを見つけてピックアップ交換して化けさせるという楽しみ方もあると思います。

まあ、今回はなんで韓国のチープギターなんぞ買ったの?というお題だったのですが、本当のテーマは、
「チープギターでもピックアップ交換で大化けする」場合もあるという話題でした。